■信越本線・横川〜軽井沢間について■
66.7‰勾配標識とEF63
66.7‰勾配標識

 信越本線・横川〜軽井沢間。距離は11.2Km、高低差が555mあり、この区間の一部には、66.7‰という、JRでは日本一の急勾配がありました。 66.7‰とは、1000m進む間に66.7mの高低差があることを指し、11両編成の車両(220m相当)を例にすると、先頭と最後部で約14.6mも高さに差ができることになります。
 このため、列車単独ではこの峠を登ることはできませんし、また、下るときもブレーキが充分ではなく、下りることもできません。

 そのため、補助機関車が必要でした。
 開通当初は、レールの間に、ギザギザのついたアプト式のラックレールを敷き、そこに補助機関車の車軸に取り付けられた歯車をギアのように噛み合わせて上り下りしていましたが、これでは速度があまり出せませんでした。 (トイレに行きたくなった場合、走っている列車から飛び降り、用を足しても、同じ列車に乗れるほどだったそうです。)
 そこで、1963年(昭和38年)には、力強く、またブレーキ力も強い、EF63形という碓氷峠専用の電気機関車が登場し、ラックレールなしでこの難所を上り下りできるようになりました。
しかし、速度が出せるようになったとはいえ、坂を上る時は約17分、下る時は約24分もかけて峠を越えます。

 また、電気機関車だけでなく、客車、電車にも横軽越え用に強化した車両が必要でした。



EF63に後押しされ、65‰の上り坂にさしかかる特急「あさま」
(1997年9月1日、丸山変電所跡)

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